環境への取り組み|株式会社浅羽計器|大阪市福島区で、デジタルタコグラフ・ドラレコ・各種メーターの取り扱いを行なっています

ENVIRONMENT(環境への取り組み)

> 環境への取り組み

運送業者が進めています!
CO2削減に貢献する環境づくり

社会的背景

社会的背景

近年、世界的に異常気象による災害が多発していることや、2007年には気象庁により35℃以上となる「猛暑日」が設定されるなど、身近に環境の変化を感じるようになってきました。これからも石油などの化石エネルギーを重視する場合、2100年の平均気温は最低でも2.4℃、最大では6.4℃上昇することがIPPC(気候変動に関する政府間パネル/各国の科学者が集まり地球温暖化等の評価を行っている組織)の第4次報告で示されました。このような気温変化は「人々の生活、事業活動」によって引き起こされていることも示されました。今、まさに、我々の子どもたちへ現在の環境をどれだけ維持して手渡せるか、私たちの責任が問われている待ったなしの状況です。
2005年2月に発効された京都議定書で、日本は2012年までに1990年を基準として6%のCO2などの温室効果ガス削減を世界に約束しました。
しかし、2005年度のCO2排出量は削減どころか13.1%も増加しています。運輸部門では、なんと18.1%の増加で日本の排出量のおよそ2割を占めています。そのような中、省エネ法(エネルギーの使用の合理化に関する法律)が改正され、2006年4月に施行、運輸部門が新たな対象となり、一定規模以上の荷主企業や運送事業者にエネルギー使用量の報告や使用合理化計画の作成が義務づけられました。中小運送事業者は、エネルギー使用量や削減の取り組み状況を把握したい大手企業から、それらの提出を求められるケースがあるでしょう。
これまで、安全性の向上や公害対策が最も重視されていた運輸部門にも、同等の課題として地球環境への取り組みが求められるようになってきました。また、具体的な取り組みを進めるだけでなく、その効果を定量的に把握することが必要になってきています。

運輸部門のCO2削減に効果的なエコドライブ

運輸部門のCO2削減に効果的なエコドライブ

運輸部門のCO2削減に効果的なエコドライブ

運輸部門におけるCO2削減の方法を大雑把に分類すると、都市構造を変えるなどのハード整備、車から列車などより環境負荷の少ない輸送への転換、より環境負荷の少ない車両への買い換え、そして、CO2の排出を抑える運転、いわゆるエコドライブがあります。
効果があり、すぐ、比較的容易に可能なものは、言うまでもなくエコドライブに思えます。しかし、運転するのは人間であることを忘れてはいけません。実際には、めんどう、うっかり忘れてしまう、継続できない、到着時間に間に合わない不安がある、定量的でない、効果が実感しにくいなど、実践は難しいものです。
しかし、それを可能にする方法が、2005年度に実施された「中小運送事業者へのデジタルタコグラフの組織的導入によるエコドライブ推進事業」(以下「デジタコ導入エコドラ事業」)という実証モデル事業によって証明されました。現在も参加した39社315台の車両で継続され、デジタコ搭載車両が拡大、次々と仲間を増やしています。

中小運送事業者へのデジタルタコグラフの組織的導入によるエコドライブ推進事業

「中小運送事業者へのデジタルタコグラフの組織的導入によるエコドライブ推進事業」(2005年~)

事業の概要

「デジタコ導入エコドラ事業」は、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受けて、(社)大阪府トラック協会、矢崎総業(株)、(財)公害地域再生センター(あおぞら財団)の3者が取り組んだものです。これまで公害問題としては加害者と言われていた運送業界と、大気汚染の公害訴訟の和解金でできた財団が手をつないだことは、大変意義深いものがあります。
事業は、年間400キロリットルの原油削減と、4000万円の経費削減を目標に、大阪府トラック協会河北支部の39社315台の参加を得て進められました。参加の315台は、機器メーカーの矢崎総業(株)により原価提供されたデジタルタコグラフを一部費用負担して搭載し、音声ナビ前後の走行状況や燃料削減効果を検証しました。

エコドライブも支援するデジタルタコグラフ

エコドライブも支援するデジタルタコグラフ

デジタルタコグラフ(以下デジタコ)とは、運行時間、距離、速度、エンジン回転数、アイドリング時間、急加速・急減速、荷物情報などの運行情報を記録し、それをもとに日報の作成や運行分析を行うことができる機器です。本事業で使用されたデジタコは音声ナビゲーション付きで、「急発進です!注意してください」「制限速度を守ってください!」「アイドリング時間をオーバーしています!」など、リアルタイムでエコドライブをも支援します。
(株)浅羽計器は、315台もの条件が異なる車両に対するデジタコの設置を担当し、ごく短期間でこれを完了させました。具体的には、車両へのデジタコ設置、事務所へのカード読み取り機器・コンピュータのセットアップ、各社・各車両で異なる設定項目への対応、ドライバー・運行管理者への機器・ソフトウェア使用方法の説明、設置後の設定変更やトラブルへの対処などです。

ドライバーの声

参加された運送事業者、ドライバーの声

事業では、参加企業の誇りづくりもめざされており、ステッカーやのぼり、壁新聞型ニュースレターやエコドライブマニュアルでのPR作戦、報告会やシンポジウムが開催されました。事業終了後もこれらを継続させるにあたり、費用面などで(株)浅羽計器が協力しています。
参加した中小運送事業者の満足度は高いようです。
運行管理者からは、「前からエコドライブしていたが、さらに燃費が良くなったので驚いた。」
「デジタコの評価を見ながらドライバーと毎日話をするようになった。」
「ドライバー同士で誰が一番エコドライブできるか競争し合っている。」
「”ドライバーは話しにくい”というイメージがあるが、じっくり話すと必ずわかってくれる。デジタコを活かせるかどうかは管理職しだいだ。」
「デジタコを付けてから事故がなくなった。」
「配送時刻に遅れる場合もデータが理由を証明してくれるので、荷主に理解してもらえ、無理な運転をさせなくて良くなった。」
との声が聞かれます。
ドライバーも、「自分の運転を見直す機会になった。」
「落ち着いた運転ができるようになった。」
「デジタコには”あやちゃん”と名前を付けたが最近しゃべって(注意して)くれなくなった。」
「管理者とのコミュニケーションが活発化した。」
「ドライバー同士の運転技術を高め合える。」
「環境への取り組みは自分の子どもに誇れる。」と誇らしげです。

一石六鳥の効果(事業の成果)

事業効果については、大阪大学大学院交通システム学研究室の協力を得て分析を行っています。事業の結果、年間400キロリットルの原油削減という目標を大きく上回る575キロリットルが削減される成果を得ました。本事業は、定量的に効果が把握でき、当然環境にも貢献でき、燃料削減・車両のメンテナンス費用削減・保険料削減など経済効果も高く、また、安全性の向上にも役立ち、ドライバーの人間形成にも役立つなど、コミュニケーションを基本に据えた総合効果の高い取り組みでした。同研究室の教授で、河北地域エコドライブ推進研究会座長でもある新田保次氏は、この事業を次のように評価します。「効果が科学的に示された。ホンモノのエコドライブ、アリバイ作りに終わらないエコドライブを達成できた。車載機器による支援システム+ドライバーを支えるソフトの仕組みの両輪で推進し、機器+人によって効果を高める省エネ事業として位置付けられた。これを契機にドライバーと運行管理者などのコミュニケーションが非常に進んだ。(1)環境改善(2)コスト削減(3)安全性向上(4)人格形成(5)コミュニケーション増進(6)交通流円滑化の一石六鳥の効果がある。」
河北地域エコドライブ推進研究会は環境大臣表彰を受賞、(社)大阪府トラック協会河北支部は全日本トラック協会の「鈴木賞」を受賞、あおぞら財団は朝日新聞社の「明日への環境賞」を受賞するなど、本事業は3冠を達成。本事業により機器の効果が明らかにされ、デジタルタコグラフは省エネ機器として認められました。

中小運送事業者へ寄せられる期待

中小運送事業者へ寄せられる期待

しかし、課題もあります。デジタコを搭載するだけでドライバーへの動機付けが不十分な場合、エコドライブする意欲が減退することが、大阪大学大学院工学研究科 松村暢彦助教授(当時)により示されました。逆に動機付けがうまくいった場合、ドライバーの取り組み意欲は向上します。本事業では、ドライバーの誇りづくりがめざされており、この課題に対応できました。運行管理者とドライバーのコミュニケーションを促すノウハウなどによって、デジタコ導入を効果的なものにしたのです。
今や、待ったなしの状況となった地球温暖化に、知恵と工夫、ソフトとハード、コミュニケーションによって創造的に取り組んでいく必要があります。運送業界においては、本事業のように、コミュニケーションを基軸にソフト(人)とハード(機器)の良い関係で創造的な環境の取り組みを始めている中小運送事業者が増えており、業界に大きなインパクトを与えています。未来の子どもたちにより良い環境を手渡すべく、中小運送事業者が9割を占める運輸業界の足元からの取り組みに大きな期待が寄せられています。

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